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ケルズの書
ケルズの書
「ケルズの書」は、紀元8世紀後半にスコットランド・アイルランドで制作された聖書の写本です。
「ダロウの書」、「リンディスファーンの福音書」と並ぶ、三大ケルト装飾写本の中でも最も美しいとされるものです。

ケルト文様による豪華で複雑な装飾が施された手写本には、ラテン語でイエス・キリストの生涯が書かれています。
ケルズという名前は、アイルランド共和国のミーズ州にあるケルズの町に由来しているということです。

美しいケルト文様の装飾は、アルフォンス・ミュシャやグスタフ・クリムトの絵にも取り入れられています。
001.jpg002.jpg9b6054bb.jpgケルズの書の画像
 
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Leyendecker
ルネ・グリュオー
グリュオー(Rene Gruau 1910-2004)はフランスのイラストレーター、ファッションデザイナーです。
イタリアで生まれましたが、両親が離婚したため、1924年にフランス人のお母さんと共にパリに移り住んでいます。

14才から雑誌に作品を発表しはじめ、18才になる頃には世界を舞台に活躍していました。とはいえ、ただの早熟の天才ではなく、37才になった1947年にクリスチャン・ディオールの広告を手がけるようになると、作品はさらに円熟味を増していきます。

ロートレックや日本の古典美術に影響を受けたという大胆な線の流麗さ、洗練された構図、そして見る人をハッとさせるようなアイデアを兼ね揃えたグリュオーの作品は「常に新しい」という言葉がぴったりの新鮮な驚きに満ちています。
99442c5d.jpegcdb6a617.jpegc1bb9303.jpegグリュオーの画像

その他グリュオー関連書籍
Gruau: A Retrospective
大判の画集。
チョーサー著作集
ウイリアム・モリス
モリス(William Morris 1834-1894)は、イギリスのデザイナー、詩人、思想家です。
機械による大量生産の粗悪な工業製品を批判し、中世の美しい工芸品や手仕事の喜びを民衆に取り戻すことを目指して「アーツ・アンド・クラフツ運動」を提唱しました。

しかし、モリスの思想は時代の流れと逆行するものでした。
「アーツ・アンド・クラフツ運動」は、国境を越えて多くの人々の賛同を得ましたが、世の中の工業化の波を食い止めるまでには至りませんでした。

晩年のモリスは、ケルムスコット・プレスという出版社を設立し、理想の書物をつくることに没頭していたといいます。
その中でも、もっとも美しい本として知られているのが「ケルムスコット・プレス・チョーサー著作集」です。

モリスのデザインした活字と装飾に、ラファエロ前派の画家バーン・ジョーンズの挿絵が加えられたこの本には、手仕事にかけるモリスの厳しさと喜びが隅々まで行き渡っており、その完成度の高さから世界三大美書の1つに数えられています。

「チョーサー著作集」のオリジナルは、日本国内では大学などを中心に20冊ほど所蔵されているそうです。
また、Dover Publicationsより廉価な複製版が出版されています。

cho01.jpgcho02.jpgチョーサー著作集の画像
Leyendecker
J.C.ライエンデッカー
ライエンデッカー(Joseph Christian Leyendecker 1874-1951)は、ドイツ生まれのアメリカのイラストレーターです。
16歳で印刷所に就職。働きながら夜間の美術学校で学んだのち、ポスターコンクールで得た賞金で、21歳の時にパリへ留学しています。
そのパリで、ライエンデッカーは、当時流行していたアール・ヌーヴォーのポスター(ジュール・シェレ、ロートレック、ミュシャなど)の洗礼を受けたそうです。
アメリカに帰国後、兄弟と共に美術スタジオを設立。その後は実力派イラストレーターとして順調に経歴を重ねました。

ライエンデッカーの代表的な仕事は、雑誌「サタデー・イヴニング・ポスト」の表紙イラストレーションです。
この仕事で彼は、伝説的という言葉がぴったりの、すばらしい作品を多数残しています。
そして、ライエンデッカーの後に、サタデー・イヴニング・ポストの表紙を引き継いだのが、20才年下のノーマン・ロックウェルでした。
若き日のロックウェルは、顔を合わせる機会があっても、緊張してまともに口も聞けないほどライエンデッカーに憧れていたといいます。

現在では、あまりにノーマン・ロックウェルが有名になったため、ライエンデッカーのほうがロックウェルの模倣者と見られてしまうこともあるようです。
これには、ライエンデッカーも天国で苦笑いをしているのではないでしょうか。

jc001.jpgjc002.jpgjc003.jpgライエンデッカーの画像
ハインリッヒ・クレイ
ハインリッヒ・クレイ
クレイ(Heinrich Kley 1863-1945)はドイツ生まれのイラストレーターです。
キャリアの初め頃には静物、動物、肖像画などの油絵を描いていたようですが、次第にペン画に打ち込むようになり、雑誌JugendSimplizissimusの挿絵で有名イラストレーターの仲間入りをしました。

その後、1937年にアメリカの雑誌Coronetがクレイの作品を掲載し、彼の皮肉と機知に富んだイラストはアメリカの読者にも熱狂的に迎えられました。
1940年のディズニーアニメーション「ファンタジア」の脚本を手がけたジョー・グラントによると、「ファンタジア」のアートは、クレイの作品から大きなヒントを得ているそうです。

kl784.jpgkl785.jpgkley2.jpgHeinrich Kleyの画像

ジョセフ・クレメント・コール
ジョセフ・クレメント・コール
コール(Joseph Clement Coll 1881-1921)はアメリカのイラストレーターです。新聞・雑誌・書籍の挿絵などで精力的な仕事を残しました。
17才で新聞社の見習い挿絵画家になり、20才頃から本格的にイラストレーターの仕事を始めたようです。

作風は極めて緻密で優美。怪奇小説や冒険小説のコールの挿絵は、アル・ウィリアムソン、フランク・フラゼッタなど、次の世代のパルプマガジン系のイラストレーターや漫画家たちに大きな影響を与えました。

cool1.jpgcool2.jpgcool3.jpgJoseph Clement Collの画像


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